2016年年末から2017年年始の保護活動

南房総地区の子猫の保護活動の記録

 

2017年1月21日追記:3匹の里親は決まりましたので、募集を締め切らせて頂きます。

里親募集のお知らせ

この子たちの状態が大分良くなってきましたので、里親希望者を募集をさせて頂きます。

但し、引渡し条件がございますので、その内容に該当する場合のみの引渡しとなります。

引渡し条件はこちら

 

12月19日から21日

ある観光商業地域の近くで、病気になっている子猫がいるとの連絡を頂きました。

私は、個人で活動しているので何も出来ないと断りながらも気になったので、状態を見に行きました。

 

そしてしばらくすると子猫が2匹現れました。

どうもエサを待っているようです。

その後、母猫と子猫3匹が居ることを知りました。

 

このぐらいの子猫は、氷点下で病気になると死ぬ確立がかなり高くなります。

早く雪が降る前に保護しないといけません。

良く見ると、1匹は目が殆んど開いていません。

もう1匹も、かなり具合が悪そうです。この子は少なくとも保護しないと確実にダメだと思いました。

さらに、もう1匹は警戒心が強く母親の近くから離れませんので良く確認できませんでした。

 

12月22日から25日 (下準備)

あれから何回か様子を見に行きました。

気温が下がって2度です。先日はマイナスの気温になっていました。

あの子猫達の状態が心配で心配で眠れません。

保護するための準備を始めました。

現場の下見、周囲の人の状態を考えると夕方がよさそうです。

エサを上げていてくれていた人などからいろいろとヒントをもらって作戦を立てました。

果たしてうまく保護できるのか心配です。

 

この時期、下の写真の猫などを保護していたために部屋が無く、捕獲保護する時期が遅れてしまいました。

下の猫ちゃんは、片足の先が無いのですが、とても元気で人懐っこい猫です。

こんな感じで慣れてくれると良いのですが・・・と願う毎日です。

12月26日

保健所から捕獲器を借りて、捕獲保護を開始です。

詳細は書けませんが、じっと待ちます。

待つこと3時間

なぜか捕獲器の蓋が閉まっていました。失敗です。

いろいろと問題があることに気づき、作戦を変更して明日出直しです。

12月27日

今日は別の場所に捕獲器を移しました。

待つこと2時間

無事2匹捕獲成功。

警戒心が一番強いと思っていた1匹が、近づくと偶然捕獲器に身を隠すために入ってくれたのでラッキーでした。

 

状態が悪かったので、2匹はすぐに病院へ連れて行きました。

応急手当と薬などを貰って、部屋を暖かくして迎えました。

2匹とも目も良く開かないぐらいひどく、一匹は猫かぜも引いています。

怖いのもあって、じっとしていて動きません。エサも食べません。

黒い方は少し手遅れ気味でした。もっと早く捕獲していたらこんなならなかったのに悔いが残ります。臭いが全くわからないようです。

 

黒が多い猫は仮名でネーロと名づけました。♂

 

白が多い猫は仮名でビアンカと名づけました。♀

2匹は、すぐに治療のプログラムをします。

 

12月28日

残りの1匹の子猫が捕獲できないまま、翌日を迎えました。

年末なので、工場の方から草を全部刈るとのお話を聞いていました。

普段の隠れ場所の草むらが予想以上に、完全に刈り取られてしまいました。

警戒心の強い猫は、隠れるところが無いので、もう二度と現れないでしょう。

もっと早く救出をできなかったことが悔やまれます。

12月29日

本日も捕獲できませんでした。

もうムリかな?弱気になる自分に腹が立ちます。

12月30日

姿を現さなくなった母親とグレーの猫、やはり隠れるところが無いので来ていないのかも知れません。

本日は、エサを4箇所に置いて、食べに来る猫がいるかどうかを調べることにしました。

12月31日

昨日セットしていたエサは2箇所は食べられていました。あとの2箇所はそのまま残されていました。

本日は、なんと別の猫が捕獲器にかかってしまいました。すぐに逃がしましたが、流れ猫のようで、ここでは見たことが無い茶色の猫です。

これで、無念の年越しです。なんとも気分の浮かない新年を迎えます。

元旦

あけましておめでとうございます。

という気分ではなくて、頭の中はもう1匹の猫のことで一杯です。

できれば、親も保護したいのですが、まずは弱い子猫です。

本日も懲りずに捕獲作戦をセットです。

今日も来ないので帰ろうと思ったその時。遠くになにやら動く影が見えました。

 

良く見ると、2匹が今日は来ています。

 

それから2時間後

捕獲できました。

この子も目がひどいです。

すぐに病院と行きたいのですが、元旦の遅い時間だったので、明日朝一番で病院です。

 

こうして3匹は保護することができました。

これも、多くの心温かい方々の協力のおかげです。

本当にありがとうございます。

この子たちは、この後に回復プログラムを行います。

そしてできれば人に慣れさせて里親を探す予定です。

本当であれば、母親も保護して避妊して開放したいのですが、

警戒心が強い母親がいると子猫の治療がスムーズに進まないために、今回はタイミングを見たいと思います。

 

 

 

2:保護した後の回復状況

仮称ネーロ

 

治療前(保護時)

 

ネーロ

1300g

猫かぜかなりひどい、寄生虫あり、ノミ?

エイズ、白血病なし

 

治療過程

 

 

遊べるようになってきました。

一番重症です。臭いは未だにわからないようです。

エサがわからないので、他にいろいろなものを食べてしまいます。

おそらく自然の中へ戻すのはムリでしょう。

あと、猫風邪がひどく、何か変なひきつけのような時があります。

でも活発に遊び、人には一番慣れています。

 

2017年1月15日

ネーロは、里親が決まりました。募集を締め切らせて頂きます。

ありがとうございました。

 

2:保護した後の回復状況

仮称ビアンカ

 

治療前(保護時)

ビアンカ

900g

猫かぜ、寄生虫あり、

エイズ、白血病なし

 

治療過程

 

この子はわりに早く目が開きました。まだ風邪の症状があり、目の下が少しただれています。

 

遊べるようになってきました。

かなり臆病です。おそらく3匹中で1番人が怖いです。

しかしながら、食欲があるので、エサで釣られて誘導できます。

最近では指先にエサをつけてやると、舐めることができます。

 

2017年1月15日

ビアンカは、里親が決まりました。募集を締め切らせて頂きます。

ありがとうございました。

 

2:保護した後の回復状況

仮称グリジア

 

治療前(保護時)

グリジア

900g

猫かぜ、寄生虫あり、

エイズ、白血病なし

治療過程

まだ、日が浅いので回復中です。

やっと人も少し怖くなくなってきました。

 

2017年1月21日

グリジアは、里親が決まりました。募集を締め切らせて頂きます。

ありがとうございました。

一週間遅れで保護したグリジア、一週間遅れて里親さんを見つけることができました。

本当に良かった。と思いながらも、愛着の沸いたこの子とのお別れに涙です。

たくさんの思い出ありがとう。そしてこれから幸せになってね。

この子の命を繋いでくれた現場でエサをあげて、やさしく見守ってくださった皆様にも本当に感謝です。

 

 

2017年3月10日

とっても、うれしい写真をいただきました。

大きく成長したネロとビアンカの写真です。とても大切に育てられていて家族として生活しているそうです。本当に良かった。

 

 

 

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