2017年春の保護活動

南房総地区の親猫の記録3

 

ようやく、子猫を保護し終わりましたので、最終段階にきました。

最後の活動は、この地域の猫を増やさない活動です。

 

3月の初頭

子猫の保護をし終わって、残っているのは親猫だけの状態になりました。

実際には確認されている親猫の数は3匹でしたが、最近は2匹しか見ません。

その為に、その2匹の去勢、避妊手術を行えば、この地域での猫が増えることが無くなるわけです。

もちろん術後は、その地域にもどしてやるのが決まりですので、そこまでしっかりやらなければなりません。

 

このような貼り紙を数日前から貼り出してから、捕獲器を使い捕まえることにしました。

ただ、この捕獲器、なかなか難しく、さらにどの猫が引っかかるかわからないという問題があります。

 

さて、どのような猫がかかると思いますか?

また目的どおりに猫が本当に捕まってくれるでしょうか?

捕獲目標の猫は以下の通りです。

 

1匹目は白いオスの大きな猫、この子は勝手に「白」と呼んでいます。

 

2匹目は全体的に黒に白がはいっています。「のどぐろ」と呼ばれていたので我々も「のどぐろ」と呼んでいます。

この猫は前に保護した子猫(ネーロ)と同じような模様の感じではありますが、

その親では無いと思います。

この猫は警戒心が少し強いのと、鼻が利かないのでエサで釣りにくいという問題があります。

 

3月中旬

あれから保健所から捕獲器を借りて、捕獲保護を開始です。

詳細は書けませんが、じっと待ちます。

何回か様子を見に行きました。

ぜんぜん捕まりません。

作戦変更です。

 

3月15日

つかまりました。1匹目

白ちゃんです。ちょっと目つきは悪いのですが、性格穏やかです。

本当に、本当に良い子です。

人に一番慣れているために捕まってからもエサを全部食べていました。

狭いケージでニャー、ニャー(可愛い声で)悲しそうに泣いていました。

 

3月17日

2匹目です。

これは驚きました。「のどぐろ」ではありません。

先に保護した「ネーロ」、「ビアンカ」、「グリジア」の母親(「マミー」と呼んでいました)の登場です。

しばらく姿を全く見ていなかったので、どこか他の地域に行ってしまったのかと思っていました。

この猫ちゃんは、以前の保護の時に子供と一緒に里親に出そうとまで考えましたが、

とても警戒心が強くこの猫だけはどうしても捕まらなかったのです。

遠くから眺めている(グリジアとマミー)元旦に撮影

この後に目が半分見えない状態だったグリジアを保護

(保護中だった時の写真)この子達の親です。子供達は元気ですと報告しました。 

3月18日

「のどぐろ」が捕獲できないので、そのまままた捕獲器をセットしました。

今度は2箇所にセットしておきました。

 

3匹目です。

これまたびっくりです。

見た感じ、「白」と大きさや色、感じは殆ど同じ、

見た目で違う点は、目がぱっちりです。

そして、この猫はかなり凶暴なオスです。(仮称: きょうちゃん)

威嚇をして牙をすぐに見せます。

手を出すと、引っかかれます。

先の2匹とは全く違います。

 

そう言えば、最近「白」が凶暴になった。と言う話しを誰かがしていました。

きっと「白」がいない時に、この猫が来ていたのでしょう。

「のどくろ」は「白」と一緒にいますが、この猫とは一緒にいません。

本来の計画では「のどぐろ」も捕獲するつもりでしたが、

タイムリミットで「白」「マミー」「きょうちゃん」を去勢、避妊することにしました。

これで、少なくともオスは2匹とも去勢が終わるので、この地域での繁殖はなくなる可能性が高いです。

3月20日

手術は成功してもどってきました。

本日オス2匹、明日メス1匹のリリースを元居た場所にします。

メスは術後の経過を少しだけ長く見てのリリースです。

この子達を、またあたたかく見守ってあげて下さい。

 

これから後は、我々はここでの活動は一旦終わりで、出入りを控え、エサやりも止めます。

(我々の姿を見ると、リリースした猫がまた捕まるのではないか?と考え、以前の生活にもどれないからです。)

 

今後ですが

できれば心無い観光客がまた、子猫を捨てていかないように監視カメラや貼り紙などをつけて欲しいと思います。

尚、ご協力いただきました皆様のますますの ご発展を心よりお祈り申し上げます。

3月20日追記

オス2匹、皆に見守られる中、リリースしてきました。

「白」とペアだった「のどぐろ」が出迎えるようにでてきました。

扉を開けると「白」は「のどぐろ」の方へ一目散に向かっていきました。

「のどぐろ」は喜んで向かい入れ、全身でうれしさを表現していました。

また、もう1匹の「きょうちゃん」は反対方向へ全速力で逃げていってしまいました。

3月21

本日は、雨天の為に、残ったメス猫(マミー)ちゃんはリリースできませんでした。

ケージでは、エサも食べ、排泄もしており、正常です。

明日は晴れで気温が上がるということなので期待します。

3月22

本日、日中にマミーちゃんをリリースしました。

マミーちゃんは、少しだけお腹に腫瘍のようなものがあったので、今回の手術の時にとってもらったそうです。

経過も良かったので、この晴れの日に開放できてホットしました。

この子は本当に警戒心が強い猫でした。

でもおとなしくて、とても綺麗な猫でした。

 

 

以上で、本件は終了です。

 

 

 

 

 

 

 

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